February 26, 2012

取材後記 <Part1>



お待たせいたしました!
モノノートMによる「作り手の暮らし」を伝える取材後記!

第一回目は大益さんの暮らし。
各作家さんの住む地域まで取材しに行った私ですが、
どこもかしこも魅力的なところがいっぱい!
中には苦労をされていることもありましたが、
こういう暮らしをあえて選んでいるところに、
あの美しい作品が生まれるのではないかな、と
ひしひしと感じました。

そういうわけで!
作家さんたちは一体どんな暮らしをしていて、
そこから生まれてくるモノは一体どんなものなのかを、
楽しくレポート&連載してまいります!

* * *

1月14日(土)

真冬のまっただ中、モノノートの取材が始まった。
この日は10:00にJR綾部駅でハタノさんと待ち合わせ。
忙しい中、車を出してくださるのだ。

今回は、京都府京南丹市「味土野」に暮らす
木工作家の大益牧雄さんと、京都府綾部市志賀郷に暮らす
和紙職人ハタノワタルさんの取材にやってきた。

前日にハタノさんから「長靴をもってきてね」と言われており、
一体どんな場所なのだろうと、わくわくしていた。


「除雪車が通ってたらええねんけどなぁ…」と、ハタノさん。
どうやら、それが通っている日とそうでない日があるようで、
雪とはほとんど無縁な大阪で育った私にとって、
真新しいことのように聞こえた。


そうこうしている内に、私たちは山道に入った。
車は揺れるし、左を見れば崖があるし、
もう、はらはらどきどき!!

無事、味土野へ到着したときには、12:00を回っていた。


あたり一面を雪山で囲まれた静かな村。
空気も冷たいけれど、どこか温かい。

細川ガラシャの隠れ里としても知られている味土野は
人口5人の村。今は冬の時期で二家族は山を降りているため、
実質大益さん一人で暮らしていることになる。


「大益さんが下りて来たときがシャッターチャンスやで!」
そうハタノさんに言われて撮影した一枚がこれ。↓



木のように、しっかりと根が張っていて、
並大抵のことでは倒れない強さと優しさを兼ね備えた…、
そんなおっちゃん。

毎年、ここには雪が3m近く積もるらしく、
近頃は雪かきに追われる日々だそう。

大益さんがカンジキで雪を固めてくれた母屋への道中も、
私だけ何度も足を落としていた。



<Part2>へつづく

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