October 31, 2011

いい塩梅の器

「こんなくらいでよし(こんなもんでええやろ~)」
とはなんとも安心する言葉。

その言葉を発して皆を納得させるには
ちょうどいい塩梅(あんばい)を知っているということ
(塩梅は梅干の塩加減から作られた言葉です)

そこに行き着くには、いかに行為が常で
いかに何度も繰りかえしてきたか?
が必要なのかもしれません。


完璧ではなく、少し気を抜いてくれる場所を作る
こんなところにやさしさを感じる事があります。

























清水善行さんの器はそういう器























もちろん器として料理を受け入れながら、
心の入っていく部分も、経験の中で培われてきた感覚でつくっている。

その部分は
少しの揺れであったり
少しのずらし加減で表現されているのだけど
そこがうまく。
また
やさしい。
極力少ない要素なのに
じゅうぶんに存在感を感じる。


もの作りをしている僕としてはその匙加減を知っている清水さんがうらやましく
尊敬します。




































今日は久しぶりに京都の南の端
清水さんの住む南山城村の童仙房に行ってきました。
地域の名前も美しいのですが、
山の上にちょこんとたたずむ美しい集落です。
茶畑が広がり
晴れ間も広がり
のんびりとした時間を感じました。


清水さん夫妻とは久々に会ったので
会話も弾み
ついつい長居。
展覧会前のバタバタなはずなのですが・・・・。



清水さんは今回、オブジェ数点と大きな壺も出展してくれます。
特に大きな壺には
今回のテーマである「やさしい形」が現れているような気がします。


受け入れるということ
隙間をつくるということ
そんな事を考えながら帰路につきました。



楽しい一日でした。










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